【コラム06】みかんの天敵??

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おいしいみかんができる上で天候や害虫などのさまざまな障害がありますが、みかん農家さんが日々寄り添い、手塩にかけて育て、それらの障害を乗り越えおいしいみかんが出来ます。しかし近年、せっかくできたおいしいみかんを、イノシシにパクリと食べられてしまうという被害が増えてきているのです。

農作物を荒らすイノシシ対策として、島の農家さんたちは、柵の設置や罠猟免許取得の促進、他地域から猟友会のグループを呼んで捕獲するなどしてきました。2010年の秋には大三島と伯方島の農家さんや猟友会13名により「しまなみイノシシ活用隊」が結成され、駆除したイノシシを精肉加工商品として販売していくシステムが作られました。

「しまなみイノシシ活用隊」は、廃校により使われていなかった大三島町の給食センターを利用した解体処理施設にて、食肉処理業の許可を得て活動されています。会員たちは経験豊富な猟師らから血抜きや解体の技術について学び、上質な精肉、加工品を作っています。捕獲数が多い日は夜を徹して作業することもあります。大三島のおいしいみかんを食べて育ったイノシシは味も良く、ジビエ好きにはたまらない一品なのだそうです。

瀬戸内の海を泳いで渡って来たと言うイノシシも、今や島にはヒトの数より多く生存していると言われています。みかんの天敵となるイノシシですが、おいしく食べて、ジビエとしての需要が増えていくことを期待します。そうすれば、みかんの畑を荒らすイノシシも減ってみんながバランス良く共存していくことができるかもしれません。農家さんにとっても案じ事が少しは減るかもしれません。